11月13日(日)、情報交流館カメリア ホール椿にて、野々市市誕生記念 JAXA宇宙航空研究開発機構共同事業 コズミックカレッジ in 野々市 が開催されました。
写真左:キッズコース(小1~3年生と保護者の方)、ファンダメンタルコース(小4~6年生)合計100名が参加。
写真右:開講式、粟市長の挨拶。「宇宙のことを勉強して、小さな野々市が、宇宙から見たら、みんなの夢や元気でキラキラ輝いてみえるようになって欲しいと思っています」
JAXA馬渕先生、日比野先生がキッズコース、高橋先生、神谷先生がファンダメンタルコースを担当。星空観望会でもおなじみの、金沢工業大学天文部のみなさんが協力しました。
キッズコース① 「かさ袋ロケットで宇宙へ行こう」
写真左:馬淵先生
写真右:羽根の付け方は自分で考えてみよう。
完成したロケットを中庭で飛ばしました。
手づくりかさ袋ロケット飛ばしは楽しい!子どもも大人も、皆さん夢中になっていました。
キッズコース② 「惑星モビール」
「出来たよ」「ちきゅうって、こんなに小さいんだ!」
ファンダメンタルズコース① 「宇宙飛行士にチャレンジしよう」
写真左:高橋先生
写真右:スライドを使って日本人宇宙飛行士の紹介や宇宙飛行士選抜試験などのお話
宇宙飛行士の選抜試験からホワイトパズルに挑戦しました。単に早く完成させるだけではなく、作業の進め方、方法、作業中の行動などを審査することが目的なのだそうです。
容器の中を真空にしていったときの風船の状態や、防犯ベルを使って音が聞こえなくなることをみんなで確認しました。この結果から宇宙での人間の身体はどうなっているかを考察します。
写真左:真空容器の中で風船が大きくなることを確認
写真右:真空容器の中の防犯ベルの音が小さくなることを確認
宇宙食やドライシャンプー、洗濯しなくても臭くならない下着などの本物に触れてみました。
ファンダメンタルコース② 「太陽系のひろがり」
太陽の直径を1mとすると、地球の大きさは?その他太陽系惑星の大きさはどのくらい?チームごとに紙を切って作成しました。太陽系では地球がいかに小さいかを実感。
次に太陽の直径を14cmとした時の、惑星の太陽からの距離は?外に出て太陽からの距離を実際に歩いて測り、太陽系のスケールを体感しました。
休憩を挟んで、午後からは、キッズ、ファンダメンタルが合流してお話を聞きました。
まずは、情報交流館カメリアおよび金沢工業大学ライブラリーセンター竺館長による「昔の人が考えた宇宙」のお話。
地面で生活している人間にとっては、「天が動いている」と考える方がしっくりくる、ではなぜ、「天動説」が誤りだとわかったのでしょう?「地動説」確立への歴史を判りやすく紹介しました。
最後のプログラムとして、JAXA阪本先生の「宇宙旅行」のお話。映像と音と阪本先生の軽快な実況で皆さんを宇宙へといざないます。
写真左:みんな、宇宙ってお金を払えば、誰でも行けるんだよ!
写真右:最前列の子どもたち、みんな目が輝いていますね
宇宙飛行士の条件は宇宙で実験をするため勉強がよくできる、外国語で話ができる、服を着たまま泳げる(万一、海に不時着した場合を想定して)、身体や心が健康なことなどなど。中でも、一番大事なことは協調性・適応性があること。例えば、転校して来たお友達にも、最初に話しかけてくれてすぐに仲良くなれるような優しいお友達がいますね。国や肌の色、言葉や宗教など文化が異なっても仲間と協力して使命を果たしていける人が求められているそうです。
写真左:貴重なロケット実験のビデオを大音響で・・・
写真右:「はやぶさ」が行ってきた小惑星「イトカワ」。JAXAの人も落書きするんです(笑)。
インターネットで話題となった「はやぶさ」の大気圏突入のビデオも紹介されました。現在、はやぶさの後継機や水星探査機打ち上げの準備を進めているそうです。
まだまだわからないことがたくさんある宇宙。JAXAでは様々な計画を通して新しいことを解き明かしていくので、みんなも大きくなったら是非JAXAで一緒に働いて、宇宙の謎に挑みましょう!と楽しいお話を締めくくりました。
最後に、参加した皆さんからの質問コーナー。
写真左:「ロケットの部品はどんなものを使っているんですか?」
写真右:「いい質問ですね、特殊な鉄やカーボンファイバー(F1の車体にも使われている)が使われています。」
閉校式の後、みんな揃って記念撮影。
野々市市誕生を記念して開催した今回のコズミックカレッジ。宇宙開発専門の第一線で活躍するJAXAの方々から教わり、壮大な宇宙へ想いを馳せた子どもたち。野々市市誕生後も、このまちのことだけにとどまらず、広い世界や宇宙の不思議と面白さに触れ、子どもたちには大きく羽ばたいていってほしいですね。
情報交流館カメリアでは、これからも科学や科学技術のおもしろさに触れる体験を企画していきます(現在、後期カメリア・キッズ【ICTで野々市発信編】申込み受付中)。
なお、12月1日(木)・8日(木)18:20ごろ~のテレビ金沢となりのテレ金ちゃん「子ども科学調査隊」でコズミックカレッジin野々市の様子が放映されますので是非ご覧ください。
以下に、寄せられた感想の一部をご紹介します。
☆ キッズコース保護者(感想や今後に求めるもの)
・阪本先生の話が面白かった。興味深い話で、これからも宇宙に関心を持てます。
・知らない情報などたくさん知ることができ、楽しかった。実験など体験して学べ、よかったと思います。
・こどもが宇宙に関心が湧いたようで良かったです。
・阪本先生のお話が、子どもにも分かりやすくとても楽しかったようです。ロケット・モビール製作も楽しかったようです。
・子どもたちに夢や希望を与え続けていって欲しいです。
・継続してのカレッジをお願いします。
・いろいろなことにチャレンジさせたいと思うので、どんなことでも企画お願いします。
・引き続き科学・理科の内容をお願いします(お世話大変でしょうが)。
・子どもにでも分かりやすいお話と実験など。コズミックカレッジを毎年やってくれると嬉しいです。
・次回はファンダメンタルコースに参加したいので、又企画してください。宜しくお願いします。
☆ ファンダメンタルコース参加者(感想やこれからやってみたいこと)
・たくさん宇宙のことがわかったし、面白かった。
・わからないことがわかった。
・分かりやすい話で、宇宙についてよく分かった。
・太陽系などの惑星の大きさがわかったので勉強になった。
・阪本先生のお話が面白く分かりやすかった。
・今まで知らなかったことなどを教えてもらえた。
・話が分かりやすく、宇宙のことがよくわかった。
・宇宙などの不思議なことがたくさん知れた。
・宇宙の不思議などについて。JAXAの技術について知りたい。
・いろんな不思議についてもっとたくさんのことが知りたい。
・実際にJAXAに行ってみたい。
・人工衛星の仕組みや、人工衛星の役目をもっと知りたい。
・ロケットの模型を作りたい。
・実際に自分の家でもやれることを学びたい(地球に役立つし、楽しいこと)。
・もっと宇宙のことを教えてもらいたいです。
そして、先ほど古川宇宙飛行士がソユーズ宇宙船に乗って無事帰還しました!おかえりなさい!古川さん!
今回のコズミックカレッジ in 野々市に参加したお友達の中にも、未来の宇宙飛行士がいるかもしれませんね☆