コズミックカレッジin野々市 開催されました

2月10日(土)情報交流館カメリアホール椿にて今年で8回目となる「コズミックカレッジin野々市」が開催されました。

キッズコース

午前中は市内小学1~2年生とその保護者を対象とした「ロケットで宇宙へGO!」
講師を務めるのは JAXA宇宙教育リーダーであり、民間企業で国際宇宙ステーションを作る仕事をしている 山中先生。
「地球にあって宇宙に無いものは?」
「空気!」とすぐに答えが返ってきたのには先生もびっくり。
でも「空気」の中で生活している私たちにとって「空気」の存在は感じられませんね。
 
そこではじめに「空気」の重みを感じ取る実験。
机の上に置かれた30センチ四方の板、この上には「900㎏!」の空気がのし掛かっているので、誰も持ち上げることができません。
でもこの「空気」のおかげで気球や飛行機は空を飛ぶことができます。
空気の無い宇宙でも飛べるように、燃料だけでなく「空気(酸素)」も積み込まれた飛行装置、それが「ロケット」です。

つぎはいよいよお楽しみ、みんなで「バルーンロケット」を作ります。
指導は中川先生。
 
作り方は簡単、空気を入れて、先端に紙コップ「かっこよく、『ノーズコーン』といいましょう!」をつけて、尾翼「フィン」をつけるだけ。
 
作った人からホールの後ろでロケット試射! 何度か飛ばすうちに、遠くへ飛ばすコツが判ってきたかな?

後半はチームで大きなロケットを作ります。
        
先ほどと同様、スティックバルーンにノーズコーンとフィンをつけてゆきます。共同作業で作ると、グッと「ロケット」らしくなりますね。
大きなロケットは打ち上げも共同作業、前の子は打ち上げ角の調整、後ろの子は推進担当、うまく飛ばすにはお互いの連携が必要です。

最後に山中先生からみんなへのメッセージ。

なんで、どうして? わからなかったら、聞きましょう、
がんばって勉強すると、わからないことがわかってきます。
そして、まだまだ誰も知らないことがたくさんある、ということがわかるんです!
誰も知らないことを、あなたがいろいろ調べて、初めて「何か」が分かった、そしたら「ノーベル賞」です!
自分の好きなもの、得意なことを見つけてください。


ファンダメンタルコース

午後からは小学3年生以上を対象とした「ロケットと国際宇宙ステーション」。
引き続き講師を務めるのは山中先生。
 
宇宙へ行くにはどんな乗り物が考えられる?
気球、飛行機、「上」を目指す方法はいろいろあるけど、どれも「酸素」が必要。
 
ガラス容器の中で「真空」を作り出してみると・・・。
しぼんだ風船は(中に僅かに空気が入っているので)膨らみ、プロペラ飛行機は進むことができません。

注射器ロケットの発射実験。
 
 
ロケット発射の原理や、発射管の角度と飛距離の関係を学びました。

宇宙食を食べてみよう。
 
うーん、お味は・・・「宇宙で食べたい」などの声も(笑)。

宇宙ステーションの暮らし。
とっても狭いけど重力が無いので、天井も、壁も、床と同じように使うことができます。
 
日本の実験棟「きぼう」は(ステーションの中では)広々としているので外国の宇宙飛行士にも大人気。
実験棟など宇宙ステーションの構造物は、打ち上げるためにできるだけ軽くする必要がある反面、与圧、宇宙ゴミなどの衝突にも耐えなければならない、という高度な設計が求められます。
もちろんぶっつけ本番で運用を開始した日本の実験棟「きぼう」。10年間壊れてません、これはすごいことなんです!

ちょっと大きめのロケット発射実験、
「シューッ」という音とともに、実験成功!

授業の終わりに
「みんなの「なんで?」「どうして?」がひとつずつ積みあがって「文明社会」というものができます。」
「勉強とは、不思議に思ったことの答えを求めようとすること。」
「世の中には「わかっていないこと」がとても多い、みんなの周りには無限の可能性があるんです。」
山中先生からのメッセージ、皆さん真剣に聞いていました。

参加者の声(一部抜粋)

☆キッズコース 感想(保護者の声)
・子どもが自分から意欲をもって取り組む姿がみられました。
・ロケットのことを考える機会になった。
・子どもが興味のある内容でしたので、いつもよりよく話を聞いていて、さらに興味を持ったようでした。
・工作が楽しそうだった。
・ロケットがなぜ宇宙まで飛ぶか、子どもが色々なことを想像しながら考えている様子がみられました。
・ロケット作りがとても楽しかったようです。
・子どもに分かりやすいロケットや宇宙の話と、実際に作る時間があったことでしっかり理解でき、楽しめた。
・自分でロケットを作ってみて楽しかった。実際に携わっている方が講師で、よく分かりました。
・子どもがロケットや宇宙のことに少し興味を持ったと思います。
・ロケットを作ることができ、できた物が飛び、子どもも喜んでいたので、とても楽しかったです。
・知らないことが聞けた。
・ロケットを飛ばすのが楽しかったし、ロケットのひみつが分かった様子だった。
・なぜ遠くまで飛ぶかを知れてよかった。とのこと。
・子ども(1年生)なのですが、とてもわかりやすくお話ししていただいたと思います。話だけじゃなく、ロケットづくりは楽しかったみたいです。

☆キッズコース これからのコズミックに求めるもの(保護者の声)
・プログラミング
・色んな実験をお願いします。
・宇宙にかかわる仕事についてお話が聞きたい。
・親子で参加できる企画を続けていただきたいです。
・ロケットについて色々とシリーズであったらよい。
・ロケットについて学んだので、ロケットの博士になるにはどうしたらいいか教えて欲しい。
・子ども達の夢が広がっていくようなイベントをたくさんやっていただけると嬉しいです。
・月や惑星などにも興味があるようなので、そのような内容もあればと思います。今日はありがとうございました。
・保護者目線では思いつかない内容の講座にとても興味があります。もっと開催の日数・回数を増やしていただければ嬉しく思います。
・年齢別や興味のある内容別のプログラムにした宇宙イベントをたくさん企画していただきたいです。ありがとうございました。
・科学・医学など子どもが気になることを身近に考えていけるようなことをして頂きたいです。
・もう少しマニアックな内容もお願いしたい。
・3回シリーズのように何回かあるとより子どもの興味が深まるのかなと思いました。
・この年齢のコースとしては良くできていると思います。実物に触れる、いかにスゴイかがわかる。ような内容を次のアドバンスコースにお願いします。

☆ファンダメンタルコース 感想(子どもたちの声)
・宇宙とロケットのことをくわしく知ることができたし、実けんや宇宙食の実食ができたのでたのしかったです。
・いろんなお話をしてもらったり、ロケットの実験ができてよかった。
・はじめて知ったこともあって、ロケットを作り、あがるまで見てたのしかった。
・いままで知らなかったことをたくさん知ることができた。
・ロケットの仕組をくわしく知れたし、化学の実験もすごく楽しくできて、なんでロケットが飛ぶのかが知れたのでスッキリした。
・宇宙のことがいろいろ知れた。
・宇宙食が食べられたし、いろいろな実験もできてよかった。

☆ファンダメンタルコース これからのコズミックでやってみたいこと(子どもたちの声)
・もっといろいろなしゅるいの宇宙食も食べてみたいです。無重力を体験したいです。
・科学実験などの興味がもちやすく、楽しく、なぜ、どうしてが生まれる楽しい実験をしたい。
・星のことを知りたいです。ほかの宇宙食をたべてみたいです。
・今の実験をまたやってみたい。
・本物のロケットを近くで見てみたい。
・うちゅうのことをたくさん調べる
・無重力をたいけんしたい。ロケットにのってみたい。
・今日やったこと全部で完ぺきだと思います。
・もっといろいろな実験をしたい

主催 公益財団法人野々市市情報文化振興財団
協力 JAXA宇宙航空研究開発機構宇宙教育センター
   金沢工業大学天文部

カテゴリー: カメリアの催し物 パーマリンク