ICTメディアリテラシー講座&パソコンで缶バッジづくり 開催されました

2月22日(土)情報交流館カメリア302パソコン研修室で
「ICTメディアリテラシー講座&パソコンで缶バッジづくり」が開催されました。

今回参加したのは、野々市市内5つの小学校、3年生から5年生まで18名の児童。情報交流館カメリアの職員が講師を務めました。

「ICTメディアリテラシー」とはパソコン、スマートフォンなどの情報機器の活用、操作能力だけでなく、webページやメールなど「メディア」の特性を理解し、送り手の意図を読み解く能力、さらにはコミュニケーション能力までを含む概念のこと。
※総務省ホームページより

具体的にはマウスの操作、タイピングから始まり、検索のコツや、詐欺サイトなど悪意を持ったサイトの見分け方、メールなど文字のやり取りでありがちなトラブルなどを学びました。


初めにミニゲームでクリック、ドラッグ&ドロップの練習、続いてタイピングソフトでローマ字かな入力の練習です。
最近では小学校でも低学年からパソコンに触れる機会が多く、みんなマウス操作はお手の物。タイピングも「ローマ字かな変換表」を見ずにスムーズに入力する子どもも。

さて、ここからは総務省ICTメディアリテラシー教材を使った模擬IT体験です。インターネットは私たちの生活に欠かせない重要なメディアであるという解説と併せて、インターネットの「影」の部分を模擬体験します。

先ず「検索」の練習から、「土星の輪」について調べてみました。

入力する言葉「土星の輪」「土星 輪」などで検索結果が変わること、「土星商会」と名がついていてる会社のページや、「土星人」などあやしげな説明があるページなど、いわゆる検索のノイズを体験。インターネットの中には、嘘や噂の情報、専門的すぎる情報、全く関係のない商品に関する情報があふれていて、玉石混交の中から求めている情報を得ることに困惑する子どもたち。ホームページの内容と本(野々市市立図書館からお借りした図鑑)を見比べ、情報の確からしさを検証しました。


検索シミュレータの感想を聞いたところ
「土星の輪の正体は 直径10M以下の氷の粒です。」
「怪しいと思ったこと(サイト)が三つくらいあった。」
「判らないことが書いてあった。」
「ウソの証言とかが書いてあったので騙されないようにしようと思った。」

など、挙手して発言してくれました。

次に「迷惑メール」についての体験学習。
架空の懸賞サイトから誘導されて個人情報を入力すると・・・、大量の迷惑メールが送られてきたり、送られてきたメールを不用意に開くとウィルスに感染したりというトラブルに遭う内容です。

うかつに個人情報を書き込むと、その個人情報が漏れたり、勝手に他の用途に使われたりと予期せぬ危険性が潜んでおり、甘い話には裏がある、怪しいメールには返信しないことなどを学びました。


最後に体験したのが「メールでケンカ・仲直りシミュレーター」。
これはメール(文字)でのやり取りで、ちょっとした行き違いからケンカに発展する過程を、会話を選択するロールプレイングゲーム形式で体験するというもの。

表情やニュアンスが伝わらない文字だけのコミュニケーションでは否定的な言葉が強く感じられるので、相手のことを思いやって言葉を選ぶということを学習。もう少し大きくなったら、参加した子どもたちもSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを利用してインターネット上でのコミュニケーションを楽しむ日が来ると思いますが、ツールは変わっても基本は一緒。パソコンや携帯電話の先にいる「人」とのコミュニケーションであるという想像力を働かせて、それは発信してよい情報なのか、自分の言動によって誰かが嫌な思いをしないか、をよく考えてから発信するということも同時に学びました。

講座の途中、
「インターネットは暖房器具みたい。安全に使ったらあったかくて幸せになれるけど、危険な使い方をすると燃える。」
と圓楽師匠のような発言をしてくれた子も。

講座の後はお楽しみの缶バッジづくり。
「Tux Paint」というフリーソフトを使い、自分がデザインした世界に一つだけのバッジを作り、お土産に持ち帰りました。

今回は定員を上回る申し込みをいただき、このテーマへの関心の高さがうかがえました。パソコンやインターネットの普及でより便利になった私たちの生活。反面、使い方を誤ると、嫌な思いや怖い思いをしたり、人に迷惑をかけてしまったりと、時には大変危険な道具にもなります。危険性も学びつつ、創造性や可能性も同時に理解し、人を思いやる気持ちを持って、子どもたちがICTメディアリテラシーを身に着けていくことを願い、今後もカメリアでは講座を充実させていきたいと思います。

最後に、参加した子どもたちから寄せられた感想の一部をご紹介します。

★「土星の輪の正体」を検索シミュレータで調べた感想

・この伸ばそうICTメディアリテラシーのシミュレーターサイトでは、本当の情報、ニセの情報がわからないということはなかったのですが、ヤフー、グーグルでは見ぬけないかもしれないので注意していきたいと思います。
・本当に、信じていいものか、うたがうものがたくさんありました。自分がしんじてもいいものだと思うものもウソだったので、家で使うときも気を付けたいと思いました。
・たとえば、どんになにせんもん的なことが書いてあっても、それが必ずしも正かくではないため、注意しようと思った。
・ふだん、インターネットはあまり利用しないけど、学校ではつかいます。土星のことなんて、ふつう調べないけど、今日調べて、はじめて知ったことがたくさんありましたが、うその情報にも気をつけたいです。
・土星の輪を調べるときは、「土星」(スペース)「輪」とやるとわかりました。
・わけのわからないページなどがたくさんあったので、どれがあっていてどれがまちがっていたか、とてもはんだんがむずかしかったです。
・にせものの話だけ自動でパソコンが消してくれたらいいなーと思った。
・どせいはこんなんだったんだ。

☆インターネットについて学んで、気がついたこと・思ったことは?

・インターネットとは、いい面とわるい面があることがわかりました。
・個人情報を簡単にながさないように注意したいと思います。
・うたがわしいメールや、知らない人からの通信を無視したり、消すことが大切だとわかりました。最近は、DSなどのゲーム機も、インターネットでつながっているので充分気をつけたいと思いました。
・ちょうど、このことを社会で勉強したところです。これからも、うその情報やゆうわくにだまされないようじゅうぶんに注意したいと思います。今日は本当に勉強になりました。
・個人情報を流す、おかしなメールなどを受け取るときけんなこともあるから、プレゼント・無料などにだまされないようにしたい。
・インターネットはいいじょうほうもあるけど悪いじょうほうもあるからちゅういしてつかったほうがいい。
・よくじぶんでやっているけどみぢかにきけんがいっぱいとわかりました。これからきをつけたいです。
・うそをみぬく力が必要。

★メールでのやりとりを体験して、気がついたこと・思ったことは?

・直接、会わずにメールなどでやり取りする時は、声や表情が伝わらないので、「思いやりの力」が大切だと思いました。「引き返す力」、「判断する力」も、ずっと、覚えていたいと思います。
・声の表現がないから、行きちがいがないように、顔文字などをいれたりして人を傷つけないようにしなければいけないと思いました。
・メールなどは、コミュニケーションがむずかしいのと、相手の表情がわからないので、相手にこのメッセージをおくったらどうなるのかを考えておくりたいと思いました。
・けんかの話は学校でもやったことがあったから復習できたのでよかったです。
・メールではなくて直接話をした方が、けんかにならなくていいと思いました。
・インターネットはとてもいいのだけど、いいこととわるいことがあるということがわかった。
・メールで友達と約束するときはじゅうぶんに注意しないとトラブルが起きるということが分かりました。
・おくるメールによって結果がちがうことが分かりました。

★全体の感想

・メールなどだとわからないことがあったり、わかりあえないことがあっても怒らずに、その情報が本当か見極める能力(メディアリテラシー)をしっかりと使い、人のことを考えて、人と人とをやさしくつなげる道具として、安全に、だまされないように使っていきたいとあらためて思いました。
・一番、学んだことは「判断力」です。大人や中学になってもパソコンを使うときには、自分で判断することになるから、今日やったこと、そして、もらった紙は大切にしたいと思います。また、こういう機会があれば、どんどん参加したいと思いました。
・パソコンでインターネットはあまり使ったことがないけど、いろんなことができると分かりました。
・わかりやすい説明で、パソコンのウィルスなどについてがわかったので、これからパソコンやケータイでインターネットを使うときは気を付けたいです。
・いつもつかっているPCもきけんもあるしたのしいこともあるとわかりました。これからも気をつけたいです。
・私は、パソコンは便利だけじゃなくて、悪いこと(不便)なこともあるんだなと思いました。なのでパソコンをつかうときは、今日きいたことをいかしたいなあと思いました。
・この行事に参加して、とても楽しかったです。インターネットは便利だけど、ひとつまちがったことをすると、危険がせまるということがわかりました。またこういう行事に参加したいです。
・パソコンでいろいろなことができるとわかりました。
・パソコンのいい所わるい所が今日のでほとんど分かった。缶バッジづくりがとてもたのしかったです。上手にできてよかったです。
・いろんなことがわかって楽しかった。

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