カメリア親子体験塾2010を振り返って

 カメリア・パルの会主催のカメリア親子体験塾2010に、野々市町の親子のみなさんに多数ご参加いただきありがとうございました(後援:(財)野々市町情報文化振興財団)。
 お陰様で、農業体験・カヌー体験・里山体験・まち歩き体験の4事業を、昨年5月から11月にかけて計7回(農業体験は4回シリーズ)実施することが出来、多くの感動・発見を参加者のみなさんとともに共有することが出来ました。おおむね天候にも恵まれ、事故無く終了することができました。ここに各事業の講師のみなさんをはじめ、ご協力いただいた関係各位に深く感謝申し上げる次第です。
 そこで、今年度で4年目を迎えた親子体験塾を振り返り、これからの親子体験塾のあり方をみなさんとともに考えて、さらなる充実発展につなげたいと存じます。

~猛暑をものともせずに豊作だったこしひかり~
 農業体験には12家族30名の親子が参加しました。今回はコシヒカリ米のほかにもち米を加え、5月の田植え、6月の草取り、9月の稲刈り、そして11月の収穫祭と4回シリーズで行いました。指導は一昨年に引き続き福来園代表の福田康浩さん。そしてカメリア田園となる田んぼ(15m×15m)を今回もご提供いただきました。

 5月23日(日)の田植えの日はあいにくの雨。それでも合羽姿の親子は笑顔で田植えに取り組みました。木枠で引いた碁盤目状の跡が雨で流されたために、かわいい稲たちは雑然と並んでしまいましたが、立派に育ってくれました。

 
 

 6月20日(日)の草取りではびっしり生えた球根状の雑草を素手で丹念に取り払いました。石川県立大学ビオトープ研究会の学生さんによる「田んぼの生き物調査」と野々市のボランティアグループ〝エコ忍者〟の中村由香里さんによる「おこめの話し」パネルシアターが好評でした。

 
 

 9月26日(日)の稲刈りでは一昨年の経験が生きて、思った以上にハイスピードで稲刈りと、はさ掛けが完了しました。お昼の福田さん提供の新米の釜戸炊きごはんの味は最高でした。そして稲わらの縄結い体験は今回もみなさん真剣に取り組み、福田さんのお父さんの神業といえる縄結いには自然と拍手が沸き起こりました。

 
 

 そして11月14日(日)の餅つき収穫祭。子どもたちは、もちつき前の蒸篭(せいろ)でむされたもちの味に魅了されたようで、何回もおかわりをしていました。つきあがったもちの味も最高で、福田さんの畑で取れた大根・大豆・小豆を使った大根おろし・きな粉・あんこをたっぷりつけて食べると・・・止まらなくなるくらいのおいしさでした。あっという間に3ウスのもちがなくなりました。
また、9月に刈り取ったわら縄によるしめ飾り作りに挑戦し、それぞれりっぱなしめ飾りが出来上がりました。今年は一味ちがう正月を迎えることが出来るとみんな顔をほころばせて持ち帰りました。

 
 

 毎回お昼は、恒例の釜戸炊きに当番制で親子に挑戦いただきました。お焦げ付きのふっくらごはんに、取れたての野菜をふんだんに使った温野菜やカレー、ほう葉味噌などのおかずメニューは大好評で、あらためて減農薬米・有機野菜のおいしさを実感しました。

 近年、食の安全や環境問題で注目を浴びる農業ですが、私たちはまだまだ知らないことばかり。田んぼの大切さ、豊かさを素足で田んぼに入ることから体感するこの親子農業体験を、来年度もさらに進化させていこうと思います。


~ようやく実現!大嵐山のブナ林トレッキング むささび君がお出迎え~
 手取湖でのカヌー体験は今回で3回目。梅雨の空け切らない7月11日(日)8家族18名の参加をいただき実施いたしました。指導は「カヌーあいらんど」渡邊代表と手取湖げんき団カヌーカヤック倶楽部の織田会長ら。過去2回は、2回とも午後から局所的な豪雨に見舞われて大嵐山のトレッキングは出来ませんでした。

 今回も午前中のカヌー体験はなんとか実施することが出来、いよいよ午後からトレッキング出発という時、小雨から本格的な雨になってしまいました。しかし、織田会長の号令で雨中トレッキングを敢行することになり、全員雨具を着て遊歩道に繰り出しました。
大嵐山の遊歩道を、織田会長の植物解説を聞きながら登っていくとぶな林の広場に出ました。雨のしずくがぶなの葉から枝を伝い、幹を流れる光景は感動でした。霧が立ち込み、静かなぶな林は幻想的で雨の音だけが響いていました。そして帰り道、参加者から『木の上になにかおる!!動いてる!!』と大声を上げるのでみんなで見上げると・・・なんと木のくぼみに、ぬいぐるみのような顔をしたむささびが私たちを覗いているではありませんか。その可愛いこと可愛いこと・・・しっかりビデオで撮ってありますのでチェックしてみてください。
 そんなこんなのサプライズもあり、雨中トレッキングは大盛り上がりで幕を閉じました。

 石川県人の水がめである手取ダムの水を、カヌーをこぎながら実感できるこの体験塾は今年度でいったん終了しますが機会があったらまた実施したいと思っています。

 
 


~ようこそ原始人のキッチンへ!火起こし名人登場~
 今回の里山体験のメニューは火起こしと石焼料理。絶好の晴天に恵まれた昨年10月17日(日)、石川県夕日寺自然園に9家族21名が集まりました。
 指導は、いしかわ自然学校インストラクターチーム〝ファイヤー〟のみなさんと、夕日寺自然園ではおなじみのインストラクター村上博司さん。
 まずは体験工房前で火起こしです。ファイヤーのみなさんが用意してくれた火起こし棒と木の板で火種を作ります・・・が、なかなかその火種が出来ません。最初は手で棒を、錐で穴を開ける要領で回転させ、板に出来た黒い炭を摩擦で熱します。炭が赤くなって火種が出来たら、麻縄をほぐした綿毛に点火です。炎が上がったら火起こし完了。手に豆をつくり、額に汗しながら1時間ほどで全員の家族が火を起こすことができました。恥ずかしながらパルの会スタッフのグループだけがいつまでたっても火起こしが出来ません、結局午後からの火起こしタイム競技会でも火をおこすことが出来ず、面目まるつぶれ。次回は絶対1番火起こしを狙うぞと、火を燃やさずに闘志を燃やしていました。
 火起こしが出来たら、その火で薪を焚いて戸室石で出来た石板を焼きます。同時に小さめの石を焼いて、石板の上ではチャパティ(ナンのようなパン)を焼き、小さめの石はカレーのルーの入った鍋に投入。野趣あふれる石焼料理の完成です。素朴な味のチャパティと焼き石で熱したカレーを森を吹き抜ける風とともに味わいました。
 午後からの火起こしタイム競技会では山川親子が6分1秒という驚異的な速さで優勝。賞品として戸室石の石板をファイヤーの代表者から授与されました。その後、うららかな日和の下で、くり拾いやどんぐり拾いを楽しんで帰途に着きました。

 この里山体験事業は、直接的に里山保全活動などをするのではなく、里山の環境の中で楽しむイベントを通じて里山を実感してもらうのが狙いです。山のない野々市に住む親子が、里山の良さ、大切さを感じてもらえたら幸いです。今後も里山体験を継続・発展させていこうと思っています。

 
 
 


~縄文人の知恵にびっくり!野菜・くだもの、秋の収穫にびっくり!~
 昨年10月31日(日)に『野々市の古代と秋の味覚発見ツアー』と銘打って、8家族20名の参加のもと親子体験塾が開催されました。
 今回のツアーガイドは帆苅宏典さん(ののいち里まちガイド設立研究会代表)。カメリアを出発して御経塚のふるさと歴史館まで、そしてふるさと歴史館から県立大学までの道中、野々市の地理・歴史・産業を多方面から解説していただきました。参加者は初めて聞く話しに興味津々。野々市の歴史の深さを認識したようです。
 ふるさと歴史館では職員の市村さんの館内案内の後、縄文かごづくりを親子で楽しみました。かごづくりの指導協力は御経塚縄文の会のみなさんがしてくださいました。木や竹の皮ならぬ荷造り用の平紐で十字に編んでいきます。その編み方が難しく、1ヶ所間違うと初めからやり直ししなくてはいけないとのこと、縄文人は手先が器用で緻密な頭脳をしていたことに感心しきり。1時間半ほどで全家族が手さげかごを完成させました。
 昼のお弁当を御経塚公園で食べた後、末松廃寺跡へ出発。コースは野々市駅前を抜けスポーツセンターを通り、本町の目抜き通り、明倫高校前を通って末松へと。末松廃寺跡の解説は桝谷さん(パルの会スタッフ)が担当しました。
 
 いよいよ県立大果樹園でのくだものもぎ取り体験です。講師は果樹園が高居恵愛先生(石川県立大学講師)ふじリンゴとカキを収穫しました。つづいて実験農場に移り、福岡信之先生(石川県立大学准教授)からダイコン、ニンジン、ハクサイ、キャベツ、キンジソウの説明を伺った後、収穫を体験。参加のみなさんは思わぬ秋の大収穫に満面の笑み。実りの秋を満喫した充実の一日となりました。

 まち歩きについては親子体験塾の1年目から取り上げるものの、参加者申込者数で苦戦した年もありました。しかしながら今回は収穫体験効果もあって多くの申込みをいただき、抽選せざるをえない結果となりました。野々市の歴史・文化を探訪する必要性は大いにあるものの、子どもが参加となるとそこに楽しさがあると大きな反響があることを今回も実感いたしました。

 
 


 以上昨年のカメリア親子体験塾を振り返ってみましたがいかがでしたでしょうか?この親子体験塾の原点は「野々市の子どもたちに学校や家庭だけでは味わえないような体験を味わってもらう」ことにあります。子ども時代の貴重な体験や感動は、その人にとって一生の宝になると信じます。それを親子で一緒に体験できればこんな素敵なことはありません。これからもスタッフ一同さらに学習研鑽して質の高い体験機会を、将来の野々市町を背負って立つ子ども達とその親に提案する所存です。どうかよろしく本事業をご理解ご支援くださいますよう心よりお願い申し上げます。 
                
☆☆☆☆☆☆
この記事はカメリア・パルの会交流部会部長岩井繁樹さんより提供頂きました。 😀

なお、動画について、稲作体験は松原 孝くん、カヌー体験・里山体験はシーファース クノキくん、まちあるき体験は宮川哲也くんが制作しました。(いずれもカメリア・パルの会メンバー)

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