おはなしづくりは起承転結!世界にひとつのアニメを創出!

3月20日(火)、パラパラまんがに挑戦!アニメづくりワークショップが情報交流館カメリアホール椿で開催され、23名の野々市市内小中学生が参加しました。講師として指導にあたったのは、情報交流館カメリアキッズコーナーでも人気のゲーム「みらくるぱんぞう」の作者、つるおかけんじさん。
 
普段見慣れているアニメーションはどのようにつくられているかをプロのクリエーターから直々に教わり、身近なメディア芸術への興味関心を高め、作品制作を通して感性や、発想力を養うことなどを目的に実施しました。
 

 
テレビで見ているアニメーションは何万枚も描いて、やがて番組や映画になりますが、すべてはまず、1枚描くことから始まります。
 
まずは、アニメーションの基礎の学習。ちょうちょの絵を描いてみました。1枚描いたら次は動きの違うちょうちょを描きます。再生してみると、ちょうちょがパタパタ飛んでいるように見えます。たった2枚の絵だけですが、最低2枚の絵があれば動いているように見えます。
 

ちょうちょが飛んでいるように見えます。



繰り返し再生ができるのはパソコンならでは。
 
次に「ボールが弾む動きの描き方」。実際にスーパーボール使って、ボールが弾む様子をよく観察してみます。すると、常に同じ速さで動いているわけではなく、重力の影響で高さによって加速度が異なるため、弾んで上の方に行くと動きがゆっくりに、下の方に行くと動きが早くなります。この現象をアニメーションで表すと、上の方はボールが進む間隔を狭く、下の方はボールが進む間隔を広くします。続いて、「ボールが遠くから飛んでくる動きの描き方」。遠くにあるものは小さくゆっくり、近くにあるものは大きく速く動いて見えるため、この現象をアニメーションで表現しました。ただやみくもに描くのではなく、目の前で起こっている現象ををよく見て、考えて描くことでよりリアルな表現が可能になります。
 

 
つるおか先生いわく、「アニメーションづくりのコツはよく観察すること」だそうです。 普段、当たり前のように見ていたことが、よく観察して、実際に自分で描いてみると、新しい発見があるかもしれませんね。
 

ボールが弾む動き。10枚の絵から成るアニメーション。
 

ボールが遠くから飛んできました。スピード感が伝わります。
 
次は少し難易度が上がり、「歩く絵」を描いてみます。動物や人などが歩いている様子を横から見たアニメーションに挑戦。歩いているときは頭が上下します。足を開いているときは頭を低い位置に、足が閉じている時は頭を高い位置に描きます。動きを細かくしてたくさん絵を描くと、よりなめらかに動いているように見えることも教わりました。

最後は、「ものがたり」をつくることについて。「起承転結」という言葉の意味を教わりました。見本として、こちらのアニメーションを紹介。
 

つぼみかと思ったら・・・。見本のアニメーションの起承転結
起 つぼみがある(お話のはじまり)
承 つぼみが開く(起を受けてお話が進む)
転 つぼみがまた閉じてしまう(おやっと思わせる次の展開)
結 実は2匹のちょうちょだった(オチの部分)
 
お花のつぼみが咲いたと思ったら、実は2匹のちょうちょがとまっていたというアニメーション。大きなお話も小さなお話も、基本は「起承転結」が考えられてつくられています。ものがたりをつくるときに、この起承転結が成り立つように心がけると、作品を見る人の見方も変わってくるとのこと。最後は、実際に自分たちで考えたものがたりのアニメーションづくりに挑戦しました。できたアニメはお隣同士で見せあっこする場面も。

 
 
もし、お話が思いつかないおともだちは、つるおか先生がつくった「花火」と「穴」の作品の続きを描きました。ちなみに、つるおか先生が描かれた「穴」のオチはこちら。

実は恐竜の鼻の穴。。。
 
ここで紹介しているアニメーションはすべて、つるおか先生が即席で描かれたものです。
 
最後に、つるおか先生から、
「なぜお話をつくるのでしょう。つくる時、なぜ起承転結を考えなければいけないのでしょう。それは、自分が考えたこと、つくったものを人が見て、どう思うかということがポイントです。自分の考えや心を人に伝えたいと思うから物語をつくる。自分が感じたことを人にも感じてもらう、わかってもらうために、より伝えやすく、より面白く見せるための方法のひとつが起承転結を考えることです。
嬉しい気持ちも悲しい気持ちも、誰かに伝えてみてください。そのためには、絵でも言葉でも音楽でもいいけど、ものがたりやアニメーションで伝えることも選択肢に入れてください。そして、自分の心や考えを積極的に伝えることを続けていってください。」
というお話がありました。


みんなで記念撮影後、つるおか先生のサイン会で終了しました。その後もキッズコーナーでアニメづくりの続きをするおともだちも。参加したみなさん、これからもすてきなお話、アニメーションを生み出していってくださいね!
 
そして、第4回ののいちデジタルパラパラまんがコンテストの締切が近づいています!

3月31日(土)までです。たくさんの作品が寄せられていますが、一人何回でも応募できますので、みなさんの作品、お待ちしております!カメリアのキッズコーナーでつくれますよ(3月28日(水)は休館日です)!

 
 
参加したみなさんから寄せられた感想などの一部をご紹介します。
 
■ワークショップで一番心に残っていること
•難しいことがわかったし、パラパラまんがは作るのが大変だったけど、面白かったです。
•パソコンでパラパラまんがをかけたことが心に残りました。
•自分がアニメを作れたこと。
•パラパラマンガをやれたこと。
•たまがとんでくるところ。
•自分のオリジナルの作品を作ったこと。
•パラパラマンガなどの作り方がよくわかった。
•歩く絵をかいたこと。
•パンダを歩かせるところが難しかったので心に残っています。
•スーパーボールが飛んでくるところをかくのが難しかったです。
•ボールの上手な描き方(動き)。
•パラパラマンガは難しかったけど、いいのになったのでよかったです。
•パラパラのアニメを作るのは、とても難しいことだと分かりました。でも自分で作れて良かったです。
•花とか穴を選ぶところです。わけは、2つのところを自分で考えたからです。
•最後に起承転結の物語を作ったときが一番心に残りました。
 
■ワークショップの感想
•パラパラマンガの作り方がわかってよかったです。
•パラパラマンガが楽しかった。
•とても楽しかった。
•色んなパラパラマンガのテーマがあって面白かったです。
•すごく楽しかったです。
•楽しかった。パラパラアニメの作り方がわかって良かったです。
•私はチャイニーズハムスターが好きだから、前からチャイニーズハムスターのマンガを描こうと思っていました。本当に描けてうれしかったです。
•自分で最後お話を作るところがおもしろかったです。少しパソコンで絵を描くところが難しかったです。
•パラパラマンガは描くのが結構簡単だったので楽しかったです。機会があればまた描いてみたいです。
•私は、最初難しくてあまりついていけなかったけれど、楽しく、いろいろアイデアを考えたので良かったと思いました。パラパラまんがをパソコンで作るのは、とても大変だということが分かりました。
•パラパラマンガがつくれて嬉しかったです。
•2枚の絵でアニメが作れたのはすごいと思いました。アニメを作るコツを教えてもらって上手にできたかなと思いました。「起承転結」という言葉を覚えました。
•パラパラまんがをつくる人や、アニメをつくる人はすごいと思いました。つるおかさんが教えてくれたので、どうやってアニメを作るのか分かりました。来て良かったと思いました。
•アニメやドラマを作るのは「起承転結」を気をつけてやっているのが知れてよかったです。それに、アニメーションを作るのは難しいけど楽しいことだと思いました。
•初めはとってもラクだと思ったけど、とっても難しかったです。楽しかったのでまたやりたいです。
•歩いている様子などを描くのが良くわかりました。いろいろ(ボールなどの動きを)描くのが良くわかりました。パラパラマンガメーカーの使い方が分かった。
•僕が大きくなったらここでお手伝いをしたいです。
 
■今、夢中になっていること、興味のあること、一番好きなこと
•ゲーム・うんどうあそび
•パソコン・野球・ゲーム
•サッカー
•ゲームと、犬と仲良くすることです。
•犬と一緒に遊ぶときが楽しいです。
•僕の好きなことは、囲碁が好きです。
•一番好きなことは、絵を描くことです。
•ハイパーヨーヨー・サッカー・ロッククライミング
•DS・wii・絵を描くこと・色を塗ること・シール集めなど
•3DS
•ゲーム・サッカー
•ゲーム作り
•一番好きなことは体操です。夢中になっているのはゲームのwiiです。
•ハムスターを飼うこと(飼育すること)。
•ゲーム・カードゲーム・サッカー・ドッヂボール・とびばこ・なわとび
•ゲーム・カードゲーム・お絵かき・なわとび
•ぱんぞうのゲーム
•漫画を描くこと
•ポケモンバトルチェス・ポケモンカードゲーム
•手芸に夢中になっています。絵を描くのが大好きです。

主催:(財)野々市町情報文化振興財団
講師:つるおか けんじ氏(デジタルコミック&ゲームクリエーター)

カテゴリー: カメリアの催し物 パーマリンク

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