カメリア・キッズ「衛星画像解析に挑戦!」開催されました

身近にある科学を実体験し、遊びながら触れることで、科学のおもしろさを体験する「カメリア・キッズ-空間サイエンス編-」。

今年度第1回「衛星画像解析に挑戦!」が5月25日に開催されました。カメリア・キッズは今期で第6期目の事業となります。
 
参加してくれたのは市内小学4年生~6年生15人(今回は1人欠席で14人)。
  
指導いただくのは、金沢工業大学徳永研修室 徳永先生と学生のみなさんです。鹿田研究室のみなさんもサポートとして協力してくれました。
 
はじめにカメリアディレクターより「カメリア・キッズ-空間サイエンス編-」全5回の説明がありました。
  
今回の衛星データ解析の他、3D設計ソフトや、GPSなど、ITの楽しい使い方、身のまわりの科学や科学技術に触れる5つの授業が予定されています。
 
いよいよ授業開始、まず衛星画像とは何かについて。
地球の周りをまわっている人工衛星(高度700km~35,000km)が撮影する画像の事。
ただのカメラと違い、同時に複数の「バンド」で撮影するので、人間の「見た目」だけでは判らない、地上の温度や、植物、水の有無などを調べることができるのです。
※バンドとは、波長(X線、紫外線、可視光線、赤外線、電波などの総称)の限られた範囲のこと。
 バンド1~3は可視光線(目に見える光)、バンド4~7は赤外線。

複数の「バンド」をカラーフィルターを通して重ねることによって
 トゥルーカラー (人が見た目に近い画像)
 フォルスカラー (地表の植物の様子が判りやすい画像) 
 ナチュラルカラー(水の有無が判りやすい画像)
と、用途に応じた画像を表示させることができます。

  

実際に福井県や秋田県の画像を見て、原発は町から離れた場所に立地していること、季節によって田んぼの見え方が異なることなどを確認しました。

  

この他、トゥルーカラーでは見えなかった山中のダムも、ナチュラルカラーを使って見つけたり、同じ場所を十年間隔で比べ、火山活動の変化や、森林の伐採が進んでいる様子を観察しました。更に、野球場を例にして、トゥルーカラーでは普通の緑色の芝生に見えるけど、フォルスカラーで見てみると人工芝であることも発見しました。

 
昼食をはさんで、午後からは「衛星データ利用コンテスト」にチャレンジです。

  

用意された世界各地のサンプルデータから自分の興味がある地域を選び、「何を調べるか」を自分で決めます。

6年 はるきさん
津軽海峡とナイル川の温度差を調べました。
津軽海峡は22~34℃、ナイル川は28~45℃、と気候の違いで大きく水温が違うことが判りました。

4年 ことさん
空から見た富士山を調べました。
トゥルーカラーでよく見えなかった周りの湖が、ナチュラルカラーにするとよく見えました。
また富士山の右側(東側)が赤く見えたのは、木が無いからで、原因は噴火だと判りました。

5年 ゆうすけさん
アンコールワットについて調べました。
アンコールワットは四角い川に囲まれているのが判りました。
また周りは森みたいになっているのに、家があるのでびっくりしました。

       

など、見つけたこと、わかったこと、考えたことを応募用紙にまとめます。。
参加した14名全員がコンテストに挑戦しました。

今回の授業の感想。

・いろんなソフトを使って調べるのが面白かったです。
・富士山の中を見てみたいです。
・Google Earthでアンコールワットを見ると、真ん中のところがすごく高いことが分かった。
・富士山は火山の山で、エベレストは火山の無い山で、どうして高くなったのか不思議。
・富士山がなんでこんなにきれいな形なのか疑問が残った。
・富士山の周りには、山の空気と景色がきれいだからゴルフ場が多いと思った。
・富士山の毎月の頂上の雪の量のデータがあったら見てみて、まとめてみたい。
・富士山の道を歩いてみたい。
・EISEIは前もやったことがあるけど、今日はたくさんの場所が見られて楽しかった。
・やりたくて募集して抽選になって、受かっていたのですごくうれしくて、1回目が楽しみで楽しみでしょうがなかったです。
 家にあるパソコンの使い方が分かるようになって良かったです。
・ダイヤモンドを探せるようになりたい。
・グーグルアースで富士山を登ってみた、頂上からの眺めは良かった。
 
 みんな、それぞれの視点で地球上の出来事を発見しましたね。次回は「立体スケッチとペーパークラフト」!フリーのCADソフト「Sketch Up」を使ってあかりのオブジェをデザインします。次回は金沢工業大学下川研究室のみなさんが教えてくれます。次回もお楽しみに!

☆今回の活動は、1月にJAXA宇宙航空研究開発機構宇宙教育センターと共に実施した、コズミックカレッジの成果を活用しています。
 

    主催 公益財団法人 野々市市情報文化振興財団
    協力 金沢工業大学

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