コズミックカレッジ in 野々市 開催されました!

1月12日(日)情報交流館カメリア ホール椿にて「コズミックカレッジ in 野々市」開催されました。
野々市市では 2011年から開催され、今年で9年目となるこの企画、小1~2年生が対象の「キッズコース」、小3~中3が対象の「ファンダメンタルコース」とも定員を超える応募があり 枠を拡大、96名(合計)の宇宙ファンが参加しました。

講師を務めるのは、実際に国際宇宙ステーションを作る仕事をしている山中先生、自由が丘サイエンスキッズ代表 馬渕先生、JAXA宇宙教育リーダー 藤本先生 の3名、サポートに全国の宇宙教育リーダーの皆さん、そして金沢工業大学天文部の皆さんも参加。

10時30分からはキッズコース、テーマは「宇宙飛行士にチャレンジ!」

「地球」と「宇宙」の違いのひとつに「空気」の有無が挙げられますが、私たちは普段その存在を意識することはありません。
そこで最初の実験は「空気の重さ」を体感。机に密着させたゴムマットを持ち上げることが出来るかな?

わずか30cm×30cmのマットに掛かる空気の重さは、なんと 約 900kg!(コンパクトカー1台分くらい)

続いて宇宙飛行士の訓練にも使われるホワイトパズル(無地のジグソーパズル)に挑戦。

山中先生「宇宙飛行士の仕事は、淡々としたつまらない事でも集中できるか。が大切、その練習です。」

有人宇宙飛行や宇宙ステーションでの生活のお話の後は、ロボットアームを工作、操作をしました。

3本の紐と紙コップ2個を重ねたごく簡単な構造ですが、実は宇宙で使われているアームと原理は同じ、交差した紐で対象物を絡めとることで、物体をアームの中心に寄せることが出来る優れものなのです。ペンやペットボトルなどをキャッチし、また手放す練習を行いました。

そして参加者みんなに課せられた重要ミッション、それは「食料の調達」。ロボットアームを使って全員 「おやつ」回収に成功しました。


14時からはファンダメンタルコース、テーマは「プログラミングで宇宙に挑戦!」

前半は人類が地上から飛び立つ歴史(僅か100年ちょっと)から太陽系のスケール、そして近未来、月基地設置(アルテミス計画)に向けての動きなどのお話。その際、基地を月の南極とする理由について「氷があるから」と即答した子がいたのはさすが!

現在小惑星リュウグウから地球への帰還の途上にある「はやぶさ2」のお話、最遠で電波でのやり取りに往復30分以上(距離にして約3億km)かかる探査機をリモコンで操作するのは困難、そのためにあらかじめ動きを綿密にプログラミングする必要があります。

その「サンプルリターン」の過程をシミュレーションする走行ロボット(BTプログラミングロボ)を使ったプログラミングに挑戦。
直進、左右回転をあらかじめコマンド入力したロボットで空き缶をキャッチし、スタート地点へ戻るというもの。
直進ボタンを何回押せば目標の場所まで走るのか、回転ボタンを何回押せば180度ターンできるか、など実際にロボットを走らせながら検証、メモし、走行計画を立ててゆきます。

実際には、ロボットカーの個体差や机の傾斜で直進しない場合はその舵当て操作も必要、何度もトライ&エラーを重ねます。
自分たちの机で成功したら、中央のデスクに移って本試験となりますが、同じように走らなかったり、ゴール直前で止まってしまったり。
結果、早い組は開始後15分くらいで、そしてなんと、全組が時間内にミッション成功!障害物をつくったときはどうかなぁ。と、自主的に課題を考えて応用編に取り組むチームもありました。チームで協力してミッションをクリアしたみんなからは、終了後に、もっといろいろなプログラミングに挑戦したい!という声がたくさん挙がっていました。

キッズ、ファンダメンタルコースとも 授業の最後に山中先生からみんなへの言葉が送られました。
「なぜだろう、という気持ちを忘れないで欲しい」
「知らないことを判るようになることが、成長です」
「仕事でも大事なのはあきらめない心。あきらめずに、調べたり、考えたりした経験は、必ずや自分の自信に繋がります」

今日の経験がきっかけとなって、参加者みんなが、宇宙に、科学に、より深い興味を持ってくれたのではと思います。ご参加いただいたみなさん、宇宙や科学のおもしろさを教えてくれた講師や協力メンバーのみなさん、ありがとうございました☆

★キッズコース アンケート(一部抜粋) ※保護者が回答
・宇宙ステーションについて知らないことを知れてよかった
・将来の夢が宇宙飛行士なので楽しそうでした。
・ロボットアームの工作がとても良かった。
・ロボットアームのシンプル構造が驚いた。
・実際に働いている方の話がきけてリアルで子どもも興味を持っていてよかった。ロボットアームも家でいろいろ作ってみたいと言っていた。
・子供たちが興味を持って聞いていた。(パズルやクイズ、工作など、座学だけではないから)
・子どもとともに話をしながら、楽しく参加することができました。

★ファンダメンタルコース アンケート(一部抜粋) ※参加者が回答
・車は右にまがっていってしまう車で、あまりいうことをきいてくれずたいへんだったけれど、さいごにせいこうしたから楽しかった。
・プログラミングをみんなで協力しあって動かせて楽しかった。
・宇宙について知れたし、プログラミングもできたのでよかったです。
・機械を使ったプログラミングが楽しかった。
・宇宙のいろいろなことが知れた。
・一番はやくぷろぐらみんぐをせいこうさせれたからよかった。
・楽しく、みんなと協力できてよかった。

 

主催 公益財団法人野々市市情報文化振興財団
協力 JAXA宇宙航空研究開発機構宇宙教育センター
   金沢工業大学天文部

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